優しさのベクトル
今回のパニック症候群が俺にもたらしたもの。
肉体的には両腕にあるなかなか消えない引っかき傷18箇所。中にはかなり深くえぐってしまったモノもあり傷跡ズット残るかもね。まぁ自分自身への戒めとしてそれはそれでアリかな。美肌が売りってワケじゃないしね。
精神的には自殺未遂の未遂1回。いや~今時は本当に危なかったです。仕事柄(只今建築関連の仕事です)身の回りに刃物やらなんやら凶器として使えるものが多ござんして、得物にゃ困らないんですがこの時は不思議と回りに一切なかったなぁ。
それと偶然届いた携帯へのメールで救われました。普段携帯を胸ポケットに入れてるんだけど、この時もそうでね、もう生きててもしょうがない死んじゃってもイイかなんて、考え出したらそれ以外考えられなくなりとっさに身の回りの使えそうなモノ探し出した段階で、胸ポケットの携帯が震えだしたんです。友達からの他愛もないメールでした。でもそれで我に返り馬鹿なことをしようとしていた事に気づき、暫く号泣してました。
死のうなんて考えたのは後にも先にもこれっきり。しかし不思議なもので落ち着いてからよく考えて見ると前日の仕事の終わりにね使った道具類をキチンと全て片付けていたのね。普段整理整頓が苦手な俺はよく助手席に道具袋なんかポンと置きっぱなしにしてるのに。そう中には大小様々な刃物やらなんやらどっさり。あぁぁ俺は生かされているなって思った。きっと守護天使でもいるな俺には。バニラの香りでもしそうな可愛い守護天使(空想いや妄想入ってます)がね。
その他数え上げればきりないが俺の場合症状が言葉に出てしまったので、随分好奇な目で見られたりもしました。一時期コンビニでタバコが買えなくなりました。コンビニって無言でも買い物できるトコだけど、タバコだけはレジの奥の陳列棚にあるでしょ、銘柄を店員に言わなくちゃならないんだよね。それまで目もあわせなかったようなオバチャン店員がドモリながら「ラッキーストライクのライトくだいさい」って言ったとたんアラアラ可哀想にねこの人って視線を投げてきたり、外国人店員に片言の日本語しか喋られない同郷の人と間違われネイティブな外国語(アジア系ね)で話しかけられたり。そんなこんなでタバコは暫く自販機のみでしたね。
まぁそんな悪い事ばかりを書きたかったわけじゃない。今回ほど周りの友人や仲間の優しさを実感した事はなかったな。(過去形になってるけど今も進行中なんだけどね。)病気以前の俺にとっての優しさのベクトルとは常に俺→仲間友人知人って感じで外にむかうのが普通だった。モチロン今までも俺に向かう→は在ったはずなんだけど鈍感な俺はそれをあまり感じていなかったんだよね。そんな鈍感な自分が恥ずかしい。
古くからの仲間は何も語らずただ今までと同じ様に接してくれた。そいつ等との間ではそれが一番嬉しかった。
両親の介護の問題で忙しく本人もストレスを抱えているだろうに気遣ってくれる人もいた。
それまでの仕事を辞めて自分の目標の為に新たに勉強を始めて忙しいだろうに和ませてくれる人もいた。
公演を控え寝る間も惜しんで稽古に取り組んでいるのにわざわざ逢いに来てくれた人もいた。
みんなみんな本当に感謝しています。普段鈍感な俺でも十分皆さんの優しさがそれこそ骨身に沁みました。何かと忘れっぽい俺ですが今回の事は絶対(タブンね)忘れません。忘れてるそぶりを見かけたら「あらあら随分調子がいいじゃないのあの時は散々・・・。」等々チクリ、チクリとイヤミの一つでもぶつけてやってくらはい。捻くれ者の俺はその場では「うるせぇ~済んだ事何時までも言うな!」なんて憎まれ口を叩く事は100%予想できますが、後からコッソリ謝ったりするはずです。
ただ、この優しさってモノは一度骨身に沁みてしまうとそれはまた・・・。
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